プロジェクト

健康維持サプリメント開発プロジェクト

ヒトを対象とした認知機能に及ぼすタキシフォリンの機能を明らかにするべく中高年を対象に行われた臨床試験の結果、認知機能の一部である視覚的記憶力の維持に役立つ機能が有ることが報告されました。この知見を根拠とし機能性表示食品の届出を消費者庁に申請した結果、届出情報検索システムに弊社の届出が公開されております。

商品開発の流れを以下に示しました。

区分  実施事項 当社の例
調査 市場調査や原料や商品情報の調査を行い、コンセプト設計の基礎情報とします。 ヒトを用いた臨床試験結果をまとめた文献「タキシフォリンを含むシベリア産ダフリアカラマツ抽出物ラビトール®摂取が健常人の認知機能に及ぼす影響及び安全性―ランダム化プラセボ対照二 重盲検並行群間比較試験―」Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療)vol.51 no.5 2023の知見を根拠に機能性表示食品の届出を行い、受理された。
健康な中高年が加齢により低下する認知機能の維持に役立つ機能性表示食品は、イチョウ葉ポリフエノール、DHA・EPA、GABA等の機能性素材を用いた先行商品がある。イチョウ葉にはギンコール酸、DHA・EPAには青魚アレルギーなどの安全性に関し課題があるが、当社のタキシフォリン原料は、米国GRAS(2009年)、欧州Novel Food(2016年)など国際的な安全認証を得ているラビトール®を使用するため、安全性に関する懸念がありません。
また、タキシフォリンは認知機能維持の他、健康な中高年のQOLの維持・向上に貢献できる新たな素材と考えました。
商品設計 商品名、商品形態、配合処方などを設計します。 生活習慣を適切に維持することで生活習慣病を予防できることが知られています。この生活習慣の持つ力にちなんで、商品名を「生活習慣力®」といたしました。商品形態は打錠品とし、タキシフォリンの他にタキシフォリンの働きを助けるビタミンCを加えました。臨床試験の結果から視覚的認認知機能の維持に有意差があったタキシフォリン97.2mgを1日当たり摂取量といたしました。
試作開発 小規模試作を行い、最終的な商品仕様の決定、コストの算出、保存試験を行い安定性の確認を行います。併せて、最適な包装形態、商品特性を理解しやすい包装デザインの作成を行います。 サプリメントの素材は全て粉末であり、250mgの錠剤に成型します。摂取の目安は1日6粒・約1か月分180粒といたしました。賞味期限は類似配合のサプリメントと同じ3年といたしました。包装形態は郵送に有利なアルミパウチ袋といたしました。機能性表示食品の表示基準に従い、パッケージデザイン、表示する文言を作成いたしました。栄養成分分析は食品分析センターに依頼いたしました。
生産出荷 包材の表示事項の確認後、生産・検査を行い、検査合格品を出荷します。 錠剤の生産はGMP認定工場で行い、製品規格に定められた項目を検査します。 初回生産品に関しては機能性成分タキシフォリンが届出通り配合されていることを確認するため、外部分析機関に分析を依頼します。製品検査合格及び機能性成分の分析結果を確認し出荷します。

放射光プロジェクト

青葉山新キャンパスの農学研究科の隣地に令和5年度、次世代放射光施設(3GeV高輝度放射光施設 NanoTerasu)が完成し、令和6年度から運用が開始されました。物質のナノレベルの構造や機能を可視化できる世界最高水準の先端大型研究施設です。最先端の科学の光「放射光」を農林水産・食品へ活用することで新たな技術革新が期待されています。

宮城県、及び仙台市はNanoTerasuが完成する前から、食品に関わらず地元企業の放射光測定活用事例の蓄積を進めてきました。当社は令和2年度の仙台市トライアルユース事業、令和3年度の宮城県のトライアルユース、令和4年度の仙台市トライアルユースに採択され、食品における放射光活用事例を蓄積いたしました。令和4年度以降、東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センターの放射光測定実験に参画及び、宮城県KCみやぎ産学共同研究会に参画し放射光活用に関し地元企業との連携を深めております。令和6・7年度には農芸化学中小企業産学・産官連携研究助成に採択され、NanoTerasuを用いコメ籾の元素分析を行います。令和7年度仙台市NanoTerasuトライアルユース事業候補に採択され、コメ籾の元素分析を深める予定です。

次世代放射光施設

次世代放射光施設の完成予想図(引用:東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センターのHP)

令和2年度仙台市既存放射光施設活用事例創出事業(トライアルユース)創出事例|仙台市
令和3年度 宮城県放射光利用実地研修(あいちトライアルユース)成果報告会
令和4年度仙台市既存放射光施設活用事例創出事業(トライアルユース)創出事例|仙台市
農芸化学中小企業産学・産官連携研究助成金 採択者一覧 | 公益社団法人 日本農芸化学会
令和7年度仙台市NanoTerasuトライアルユースの事業候補者が決定しました|仙台市

観光庁プロジェクト

(株)office PLAN Bが受託した事業の一部を当社が担当 。
観光庁事業「仙台トカイナカ(都会×田舎)農業体験 ~ 杜の都 Farm to Onsen Project ~  に於いて、農業体験を受け入れる農家人材(ガイド)の育成を目的とする教育資料「農業体験ガイドマニュアル」の作成を担当した。具体的にはネギ、ダイズ、ミソ、原木シイタケ、ソバ、キクラゲ 等を生産している事業者6軒を訪問し、責任者から、通常行っているガイド内容の説明を受け、聞き取った内容からマニュアルに必要と思われる共通項目を抽出し、事業者別にガイドマニュアルを作成し、報告しました。

国税庁プロジェクト

寒梅酒造と(株)office PLAN Bに対する補助事業の一部を当社が担当。
日本産酒類海外展開支援事業補助金(ブランド化・酒蔵ツーリズム補助金)補助事業:「宮寒梅」の台湾に根付くペアリングによるブランド化事業に於いて、セット販売する商品とのペアリング、台湾料理とのペアリングを行うために、当社は寒梅酒造の日本酒の味分析を行い、同社の6製品の味の特徴を客観的に表現しました。具体的には、味覚認識装置による味分析と寒梅酒造での分析値を参照し、味の特徴を取りまとめ、報告しました。

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